大森 汐風まつり [旅【近隣】]
一昨日の冷たい雨がやみ、まつり日和の天候だった昨日、地元でパレードがありました。
近所の商店街で、景観整備事業完成記念として「汐風まつり」というイベントを開催しました。
この通りは旧東海道ということで、商店の袖看板、看板、のれんなどのデザインを和風に統一し、
シャッターにも浮世絵を施しています。
パレードは、警視庁の騎馬隊を筆頭に、鳶達の木遣り、小学校の鼓笛隊、消防庁の音楽隊、
大田区役所職員の阿波踊り、この地域の神輿三基などが続き、
かつてのにぎやかな商店街だったころの頃のような人出でした。
騎馬隊の存在は、なんとなく知っていたのですが、
馬がサラブレッドで、警視庁交通部第三方面交通機動隊に所属していて、女性がいることなんて
こんな機会でもないと、知りえないことでしょうね。
ちなみに、二頭の後には、馬○○の始末をする方も行進していらっしゃいました。
その方のジョッキーブーツもカッコ良かったな。 ↓
景観が統一され、街並みがキレイになることには意義は無いのですが、
(デザインが良いかどうかは別として)景観を整えただけでは、
商店街の活性化にはならないのではと思っています。
近隣住民や商店主の高齢化、後継者の問題等々を考慮すると将来性はかぎりなく暗いです。
今回も、助成金が出るのにもかかわらず景観を変えていない商店は、
後継者がいらっしゃらない(自分の代で閉店)のでしょう。
まず、この地域に必要なのは若い世帯が住みたいと思う街づくりなのだと思っています。
住宅、福祉、学校、公園等々と一緒に考えないと、景観だけ整えても住民は何も魅力は感じません。
昨日、パレードを商店街に嫁いでいる友人のお母様と一緒に見ていたら、
そのお母様が、賑わっている通りを見ながら「昔の通りを見ているみたいね」と、おっしゃっていました。
お母様は、かつて八百屋や肉屋や、魚屋から威勢の良い声が聞こえた、また縁日で賑わった
かつての良き時代の商店街を思い出したのでしょうね。
景観を整えただけで、この事業が終わるのではなく、
これをきっかけにこの街全体を活性化する術を、皆で考える時期に入っているのだと実感した一日でした。
こういったイベント&取組みがあるとは!
かつての商店街とは違えど、
何か活性化できる材料を見つけたいものです。
by お茶屋 (2012-04-17 09:58)
景観を変える(良く)するだけで、街が活性化し、人が戻ってくるなら僕は
ランドスケープデザインの仕事を続けていたかもしれないですね。
(しないよりはマシだと言うぐらいでしょうか・・・)
以前、山形県で道の駅を設計した際、活用する自治体によって、利用状況が
大きく異なったのを見て感じたことですが、
自身の問題解決の手段として、「道の駅整備」(国土交通省の補助事業)を
使う町役場はプロジェクトへの取組み姿勢がまったく違うんですよね。
こういう仕事はやっていて楽しかったし、出来たモノも設計図以上のクォリティを
持っているんですよね~♪
by 浜松自宅カフェ (2012-04-17 18:44)
■お茶屋さん
ご近所なのに、ご存じではなかったのですね。
商店振興会が旗を振って行っていたようです。
イベントを企画するだけではなく、日頃から賑わうような何か材料が欲しいですね。
お茶屋さんのような若い方がいない商店街は将来を悲観する方が多いです。
■浜松自宅カフェさん
景観を変えるには、当然税金が投入されているわけで、
だからこそ、次のかばい手を考えていなそうなこの事業に一抹の不安を感じます。
いつぞやの「○○創生金」なる資金で、全国に乱立したコンサートホールなどを
思い出しますね。
by stella (2012-04-17 21:03)
私も商店街育ちなので、通りが活気があるだけで
嬉しいです。
でも、最近はスーパーばかりが発展して寂しいです。
by chichiの母 (2012-04-23 13:57)
■chichiの母さん
対面の販売って、孤立化した高齢者の方なども会話ができて楽しいのだと
思うのですけどね。
本当にどこも商店街は寂しいですね。
by stella (2012-04-23 21:35)